茶葉のグレード

 茶葉にはその大きさや形により少なくとも27種類以上の等級に分けられています。スリランカでは誰に
 聞いても、その総数が分かりませんでした。ティーオークションにかけられているグレードを、私が数えた
 だけでも27種類はありました。きっと、それ以上のグレードが存在するものと思われます。
 
 ここでいうグレードは本来品質が高いか低いかを意味するのではなく、あくまでもその形や大きさの違いだ
 ということを強調しておきたいと思います。もともと、葉っぱはそのままの形状で乾燥させると、2〜4cm
 くらいの長さがあり、このままの形状で熱湯を淹れ蒸らして抽出すると時間がかかりすぎ、茶葉の質に
 よっては繊維質が弱く、溶け出して渋みを感じさせたり、水色を悪くするものがあります。
 
このため、茶葉をカットし、メッシュのついたふるいわけ機にかけ、葉のいい部分のみを分けだして使うも
のがあるのです。そのときの葉の主な等級わけの表し方をまとめました。

グレード 読み方 特徴
BOP ブロークン・オレンジペコー 葉っぱ自体をカットしてふるいにかける。2〜3mmの形状に揃えられたもの。ハイグロウンやミドルグロウンで多く作られる主力品であり、高級品。水色はオレンジ色で透き通るような透明感がある。味はまろやか。
BOPF ブロークン・オレンジペコー・ファニングス 葉っぱ自体をカットしてふるいにかける上記のブロークン・オレンジペコーよりも、ひと回り小さいふるいにかけその網目を通ったもの。味は、深みが増し、パンチが出てくる。ミルクティにするとの見ごたえがあり、お薦め。
D1 ダスト・ワン 葉っぱ自体をカットしてふるいにかける。いちばん小さな網目のふるいを通ったもの。パウダーのように細かくさらさらである。主にティバッグに用いられる。ネーミングのせいで、良いイメージがもたれないようだが、このダスト/ワンは高級品である。海外からの需要も多く、高値で取引されている。
ダスト 上記のダスト・ワンよりも、ワンランク質が落ちる。サイズは同じだが、ダスト・ワンよりも繊維を多く含む。同じ製造工程を経ても、繊維は出来上がったときに黒ではなく茶色になる。そのため、外観はダスト・ワンよりも少し茶色がかっている。
D2 ダスト・トゥー 上記のダストよりも、さらににワンランク質が落ちる。ダストよりもさらに繊維を多く含むため、外観は黒ではなく、明るい茶色。国際マーケットでの需要はほとんどなく、このダスト・トゥーの多くはローカル用として出回る場合が多い。
OPA オレンジペコー・エイ 出来上がりの形状は大型で葉っぱはよれず開いている。主にロウグロウンで作られる。ロシアや中東に多く輸出されるタイプのもの。水色はオレンジ系。味は少し香ばしく、そのわりに後味はさっぱりしている。
OP オレンジペコー 形状は大型で、よりがかかっている。サイズは1cm〜1.5cmと長い。上記のオレンジペコー・エイと比べると、茶葉自体ほっそりとしている。果物のオレンジとは全く関係がない。ペコーとは中国福建省の言葉で「白毫(ペッホウ)」と言い白い毛の部分という意味。オレンジは「橙黄(デイオウ)」、紅茶を淹れると黄色味がかった橙色になったことから、紅茶の水色のことを表現したもの。
OP1 オレンジペコー・ワン 上記のオレンジ・ペコーよりもさらによりがしっかりとかかったもの。仕上がりは、針のように細長くなる。これも、ロシアや中東に多く輸出される。
ペコー 出来上がりのサイズは長め。7〜8mm前後のものが多い。同じペコーでも、ハイグロウンとミドルグロウンで作られたものと、ロウグロウンで作られたものとは形状が全く異なる。ロウグロウンのペコーは、大きなリーフサイズがくるくると丸まっている。
BOP1 ブロークン・オレンジペコー・ワン 上記のオレンジペコー・ワンよりも出来上がりの茶葉の長さが少し短い。
BP ブロークン・ペコー ペコーをカットし、ふるいにかけたもの。水色は弱くなり、主にブレンド用に使われたり、増量用に使われたりする。
BOP1A ブロークン・オレンジペコー・ワン・エイ 上記のブロークン・オレンジペコー・ワンよりも、葉っぱ自体がよりがかからず、開いているもの。大きさも3mm前後ではあるが、ばらつきがみられる。
BM ブロークン・ミックス その名のとおり、小さくカットされた葉っぱではあるが、大きさや形状がまちまちでミックスされている。よれているものあれば、開いた葉っぱも混ざっている。葉っぱではなく茎も混じっており、その部分が茶色になるので少し目立つ。
PF ペコー・ファニングス 上記のペコーよりも少し小さいサイズ。外観は茶色がかっている。
ファニングス ふるいにかけると、下のほうに落ちていくサイズ。ダストよりもひと回り大きいが、水色は濃く、渋みも出てくる。
FOP フラワリー・オレンジペコー 頭にフラワリーという文字が入ると、芯芽Tipsを多く含んでいるという意味になる。特にロウグロウンではこの芯芽をつぶさず、カットせず、できるだけそのままの形を残して紅茶にしようと努力している。芯芽は外観が残ると、出来上がりはベージュ色になる。真っ黒の紅茶の中に、このページ色に輝く芯芽がたくさん残っていれば残っているほど高値で取引される。芯芽が入っていると、紅茶の味をまろやかにすると言われている。フラワリー・オレンジペコーは芯芽が入ったオレンジペコーという意味である。
FP フラワリー・ペコー 芯芽が入ったペコー。
FBOP フラワリー・ブロークン・オレンジペコー 芯芽が入ったブロークン・オレンジペコー。
FBOP1 フラワリー・ブロークン・オレンジペコー・ワン 芯芽が入ったブロークン・オレンジペコー・ワン。
FBOPF フラワリー・ブロークン・オレンジペコー・ファニングス 芯芽が入ったブロークン・オレンジペコー・ファニングス。
FBOPF1 フラワリー・ブロークン・オレンジペコー・ファニングス・ワン 芯芽が入ったブロークン・オレンジペコー・ファニングスのなかでも、ナンバー1の品質という意味である。現地では、「エフエフワン」と呼ばれる。
FBOPFsp フラワリー・ブロークン・オレンジペコー・ファニングス・スペシャル フラワリー・ブロークン・オレンジペコー・ファニングスの中でも、芯芽をより多く含むもの。現地では「エフエフスペシャル」と呼ばれる。高級品。
FBOPFexsp フラワリー・ブロークン・オレンジペコー・エクストラ・スペシャル 上記のフラワリー・ブロークン・オレンジペコー・ファニングス・スペシャルよりも、さらに多くの芯芽を含むもの。最高級品のひとつ。

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