茶園


 それぞれの茶園では、労働者が住む長屋のような家が作られています。
 茶園の中には学校があり、病院があります。学校は、茶園の子どもたち
 のためだけにあるというわけではないのですが、そのあたりに住んでいるのが
 茶園の人たちしかいない場所が多く、結果的に茶園の学校になっていま
 す。病院では、妊婦の健康診断をしたり、風邪を治してもらったりしていま
 す。また茶園の中には、雑貨屋や食料品店もあり、暮らしには不自由し
 ない環境が整っています。茶園から一歩も出なくても、生活できるのです。
 茶園は「小宇宙」になっています。

 しかし、実際は電線はあっても電気代が払えないので、ずっと停電している家も大変多いことが現
 状です。移動したくても、バス代が払えないこともしばしばあるようです。

 確かに贅沢な暮らしはで、ありません。むしろ、ぎりぎりの生活だと言っても過言ではありません。

 彼たちは、外の生活を知るチャンスがほとんどありませんし、例え茶園を出たとしてももっときびし
 い現実が待っていることをよく知っています。少なくとも茶園にいる限りは、仕事にはありつけます。
 何とか、食べていけます。

 彼たちの現状と、真面目な仕事ぶり。さらに外の世界とのギャップを知れば知るほど、複雑な心境
 になっていましまいますが、
 「紅茶は人生そのものだ」。
 と明るく力強く話す彼たちに、最大限の協力をしようと心に決めました。

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